世界と内政 2013 3 2

 おそらく内政問題で多忙を極めるオバマ政権に対して、
このような記事を掲載するのは、気が引けますが、
それでも、今、世界がアメリカをどう見ているのかについて、
大変、参考になると思いましたので、あえて、掲載します。

2013年3月1日の日本経済新聞Web刊には、このような記事が掲載されました。
(これは、2013年3月1日付のフィナンシャル・タイムズ紙の記事を、
日本経済新聞の読者に紹介するものです)

「慎重すぎるオバマ外交は、成果を生まず」

 オバマ政権を去る政策専門家らには失望感が漂っている。
オバマ大統領の分析は、しばしば正しい。
 だが欠けているのは、やり遂げる意志だ。
リーダーは、失敗を恐れてはならない。
しかし、慎重すぎることは、無謀なのと同じほど正しい政策を台無しにしてしまう。

 ワシントンの友人たちは、「変化を期待しすぎてはならない」と言う。
オバマ氏は、国内にも多くの課題を抱えている。
 政権スタッフの合言葉は「リスクは避けろ」だ。
だが、それで戦争のない世界を保証することはできない。
 米国だけでは問題を「解決」できないし、解決不可能な問題もある。
確かなのは米国の存在がなければ、
(世界の)大半の問題は解決されないままだということだ。
(以上、引用)
 歴代の大統領の中で、オバマ氏は、頭脳明晰という点で、
トップレベルにあると言えるかもしれません。
 しかし、それでは、日本の宮沢首相を連想します。
宮沢首相は、日本一の秀才でした。
 しかし、宮沢首相に対する当時の評判は、
「どちらかというと、評論家的な人だ」というものだったと思います。
 宮沢氏は、あまりにも頭がよいので、
普通の人だったら、ある問題に対して、
2つか3つぐらいしか可能性を思いつかないところを、
10通りも20通りも、起こりうる可能性を思いつくので、
なかなか決断しない人だったと思います。
 そう言えば、ブッシュ政権時代は、
ブッシュ大統領が、「直感政治家」であることを、
アメリカのメディアは嘆いていました。
「政治は、直感ではない。知識と経験の積み重ねである」と。
 今度は、どう嘆くのでしょうか。
「政治は、インテリすぎると困る。時には直感の方が正しいことがある」と。



































































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